ローマ法王ベネディクト16世は9日、同性婚が「人類の未来」を損ねるとして、伝統的家族の在り方に対する脅威の1つだと表明した。
法王は新年のあいさつの中で、約180カ国から集まった外交官に対し、同性婚に対する強い反対姿勢を改めて示した。「(異性婚は)単なる社会的慣例ではなく、あらゆる社会の根本を支えるものだ」とし、「子どもの教育において、適切な家族形態は極めて重要」だと伝統的家族の重要性を強調した。
ローマカトリック教会では、同性を好む傾向については罪ではないとしながらも、同性愛者としての行為は罪だとし、子どもは父母のもとで育てられるべきだとの教えを説いている。
ローマ法王庁(バチカン)やカトリック教会は、ヨーロッパなどの地域で同性婚が合法化される動きに対して反対を表明しているが、すでにスペインやオランダなどでは合法化されている。
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