米ケーブルTV局HBOが、マイケル・ダグラス、マット・デイモン主演でTV映画「Behind the Candelabra」を製作することを発表した。米Deadlineが報じた。
「Behind the Candelabra」は、派手な衣装と華やかなステージで人気を博したアメリカのピアニストでありエンターテイナーであった、リベラーチェの人生を描く伝記映画。同性愛者であったリベラーチェと、彼の恋人だったスコット・ソーソンとの関係に焦点を当てた物語になる。
50年代から活躍を始めたリベラーチェは、パフォーマンス同様、派手で奔放な私生活でも度々ゴシップ・ニュースをにぎわせる存在だった。そんな彼は、1987年、エイズによる合併症で死去。生涯、自身がゲイであることを認めなかったが、彼が亡くなる5年前、年下の恋人だったスコットがリベラーチェに対して莫大な手切れ金を求める訴訟を起こし、全米を騒然とさせる一大スキャンダルとなった。
本作は、「オーシャンズ11」などで組んできた、スティーヴン・ソダーバーグ監督と、ハリウッドの名プロデューサーであるジェリー・ワイントローブが、3、4年前から温めていた企画。ジェリーは、彼をフィーチャーしたHBO放送のドキュメンタリー「His Way」に出演したことがきっかけで、ケーブルTV局の中でもオリジナル作品の製作に力を入れており、多くの視聴者を獲得しているHBOで、「Behind the Candelabra」を放送したいと考えたという。
なお、キャスティングはすでに決定しており、リベラーチェを「ウォール・ストリート」のマイケル・ダグラス、スコットを「アジャストメント」のマット・デイモンが演じる。ちなみに、マイケルは「トラフィック」で、マットは「オーシャンズ」シリーズや「インフォーマント!」などでソダーバーグ監督作に出演しており、最強のコラボレーションと言えそうだ。
本作は、マイケルが喉頭ガンの治療に入るなどして製作開始が遅れていた。だが、今年9月、マイケルはマットの新作主演映画「コンテイジョン」のプレミア上映に駆けつけて元気な姿を見せており、この映画も2012年夏にはクランクインすることが発表されている。
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