【ソウル聯合ニュース】兵役義務のある韓国で、入隊拒否者が初めて亡命したことが15日、分かった。亡命したのは30歳の同性愛者の男性で、今後、兵役を拒否して亡命するケースが相次ぐことも予想される。
人権団体「軍人権センター」によると、カナダ移民難民審査委員会(IRB)は平和主義の信念に基づき、同性愛志向を理由に兵役を拒否した男性の亡命を受け入れ、2009年7月に難民に指定したという。
韓国では宗教などの理由で兵役を拒否し、有罪判決を受けて服役するケースは多いが、今回のような事例は初めて。
IRBは難民指定の理由について、「韓国での同性愛者の徴兵については非常に懸念される情報が入って来ている。申請者が母国に帰国した場合、兵役を課され、虐待される恐れがある」と述べた。
またIRBは韓国の徴兵者のうち30〜40%が肉体的苦痛を受けており、韓国軍人の死亡原因の60%が自殺だという点を指摘した。
今回亡命した男性は韓国の名門高校を卒業し、入隊を前にした2006年6月にカナダに渡り、難民申請を行った。現在は、永住権を取得し学業に励んでいるという。
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