■ゲイニュース:ノンケも気軽に見れて面白い! LGBTをモチーフにしたコメディ映画2選
【相談者:20代男性】
初めまして。僕はバイの大学生で、今週のGWにLGBTをテーマにした映画をいろいろと見てみようと思っています。でも、どんな映画にしようか迷っているんですが、なにかオススメの映画があればぜひ教えて欲しいです。よろしくお願いします。
●A.LGBT当事者、ノンケの方でも気軽に楽しめるコメディ映画を2つ厳選してみました。
初めまして。ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。
質問者さんは現在大学生で、LGBTをテーマに扱った映画を見ようと思っていながら、どの作品から手をつけていいのか分からない。そこでなにかオススメの作品はないか、というご質問ですね。
元来、LGBTをテーマにした映画はたくさんありますが、どうしても性的マイノリティをモチーフにしているからか、重たい雰囲気の作品が多く目立ってしまっている気がします。
そこで今回は、当事者の方はもちろん、ノンケ(異性愛)の方でも気軽に楽しめるスピード感のいい作品に絞って、LGBTをテーマにしたコメディ映画を2つほどご紹介したいと思います。セクシュアリティ問わず、LGBT関係の映画を見たいけど、どれを見ていいのか分からない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
●その1:『フィリップ、きみを愛してる』
ジム・キャリー、ユアン・マクレガーを主演に迎えた本作は、ドキュメント小説「I LOVE YOU PHILLIP MORRIS」を基に映画化された、いわば実話に基づいたハイテンションムービー。
物語のあらすじは、「大事故で命を失いかけたIQ169のスティーブンは詐欺師として暮らし始めるが、保険金詐欺で投獄された刑務所で、心優しいフィリップに一目惚れをする。フィリップを幸せにしたい一心で詐欺を繰り返して、念願の2人きりのハッピーセレブ生活を迎えられたと思いきや、再び投獄され、2人は離ればなれに……」といった、恋人にたった一言「愛してる!」と伝えるために、人生の全てを賭けて詐欺と脱獄を繰り返すキュートなラブストーリーです。
「なんだ、ゲイ同士か……」と思わず顔を背けてしまう方でも、食わず嫌いせずに一度は見て欲しい極上のエンターテインメント作品。むしろ、これが男女間のキャラクターだったなら、間違いなく魅力は半減です。ゲイだからこそ堪能できるふたりの関係性に、ノンケの方が見ても終始夢中になること間違いなし! いかにも乙女っぽい男の子を演じるユアン・マクレガーの演技にも注目ですよ。
●その2:『キンキ−ブーツ』
実在の紳士靴メーカー「W.J. Brookes Ltd」がモデルになっている本作は、ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォーが主演。靴の世界とドラッグクイーンの世界を描いたハートフルコメディです。
物語のあらすじは、「父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー。工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、偶然出会ったドラッグクイーンのローラからインスピレーションを得て、ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく」といった、靴工場の経営者と自分らしさを模索するドラッグクイーンの友情関係が展開する心温まる感動作です。
ちなみに、キンキーブーツの「kinky」は、「異常な、変態な、風変わりな」の意味。ドラッグクイーン用の靴を作る前代未聞の試みに、社内からも疑問視する声が挙がりながら仕上げられた靴は、ミラノの靴見本市で大成功を収めます。サクセスストーリーとしての完成度は説明するまでもありませんが、本編ではローラの性的マイノリティの苦悩がところどころ垣間見えます。
当事者の私から見ると少し切ないですが、そんなくだりも含めて見事なエンターテインメント作品に仕上がっている本作は、セクシュアリティ問わず1人でも多くの人に見て欲しい作品です。
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性的マイノリティがテーマと聞くと身構えてしまう方も、コメディタッチの作品であればエンターテインメントとして気軽に楽しめると思います。まだ上記の映画を見たことがない方は、ぜひこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか
掲載元:マイナビニュース
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