若年層自殺の増加が指摘される中、性的マイノリティという立場に悩み、自ら命を絶つ人へのメッセージサイト「ハートをつなごう学校」立ち上げの説明会が九月七日、参議院議員会館で開かれた。共同代表のうち石川大我さんと杉山文野さんの二人が、サイト立ち上げの動機や特徴について語った。
ゲイであることを公表している東京・豊島区議の石川さんは「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)当事者が孤立しないよう、自殺防止とイジメ防止につなげたい」とあいさつ。石川さんは二五歳まで自分以外の当事者に出会うことがなかったが、インターネットを通じて多くの当事者とつながりを持てるようになった。「このサイトが生きるきっかけになってほしい」と述べた。
杉山さんは、身体は女性として成長し、心は男性として成長した。「女子高生」として学校に通っていた過去に触れながら「引き裂かれるような思いだったが、怖くて誰にも言えなかった。死にたい、死にたいと布団をかぶっていた時期もある」と吐露。「バラエティでネタになっているオネエたちだけではない。一般企業で働いているセクシュアル・マイノリティの存在を可視化することは意味があるはず。悲観はしていない」と語った。
八月二八日に閣議決定された自殺総合対策大綱では、性的マイノリティの自殺率の高さに初めて言及した。今後、どう具体的な対策に結びつけていくかが課題だ。
石川さんらがサイト立ち上げのヒントにしたのが米国の性的マイノリティ向け動画サイト「It Gets Better」(状況はよくなる)。この中にはオバマ大統領や歌手のレディー・ガガさんらがメッセージを寄せている。
本サイトには「ハートをつなぐ大使」として作家の石田衣良さんや歌手のソニンさん、タレントの山田邦子さんなどがメッセージを寄せており、今後、首相のメッセージも入るよう働きかけるという。
掲載元:
金曜日ニュース
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