■ゲイニュース:ロサンゼルスゲイパレードで感動!
2012年6月10日、世界で最も長い歴史を持つLGBT(同性愛者、両性愛者、性転換者の人たちのこと)パレードのひとつ「Los Angeles Gay Pride Parade」がロサンゼルス・ウエストハリウッドで行われた。
このイベントはLGBTの社会躍進を祝うため、そして未だ残るLGBT問題を人々に喚起するため行われているイベントであり、主催者はこのイベントの参加者・観客は40万人以上になるだろうと見込んでいた。
こんな大きいイベントがあるなんて、ぜひ見てみたい! たまたまその時、ロサンゼルスに居合わせていた記者(私)は、ワクワクしながらこのゲイパレードの会場に向かった。
すると会場には、LGBTの象徴である虹色の旗を持った人やセクシーな衣装を着た人でごった返しており、その人の多さに圧倒された。さらにパレード参加者や観客は皆、お祭りモードで凄く盛り上がっていて、その場にいるだけで自分もつられてテンションが上がっていくのが分かった。
そして午前11時、ついに第42回「Los Angeles Gay Pride Parade」が始まった。すると観客たちは、パレード参加団体ひとつひとつが自分の目の前を通るたびに、LGBTの社会躍進を祝うように、そして「お前ら、最高だぜ!」と言わんばかりに大きな歓声を上げていった。
凄い熱さだ。同じ気持ちを有する人を祝福、応援することって、こんなにも人を熱くさせるんだ! そんな驚きを覚えるほど、観客たちの歓声は熱く、そして楽しさで満ち溢れていた。
だがこの熱さは、こんなところでは止まらない。観客が解き放った熱い気持ちをパレード参加者たちが受け取り、さらにその熱を高めていくのだ。ダンスしたり、歌ったり、観客と一緒に手拍子を叩いたり、パレード参加者たちも全身全霊を尽くして、その観客たちの熱い想いに応えていく。いつしか会場は、今までに感じたこともないような凄まじい一体感で包まれていた。
そして記者(私)は、自分のある異変に気づいた。泣きそうになっているのである。えっ? こんな楽しいイベントなのに、なんで泣きそうになっているんだ? 自分でも心のなかで大きくなっていく、その感情の正体が分からなかった。でも、この想いだけは確かであった。
人って素晴らしい。
社会の目なんか気にせず、人が自分の自分らしさに誇りを持つ、そしてその自分らしさを互いに尊重し合う。それだけで人は、こんなにも笑顔になれるのである。
そして自分に誇りを持っている人、相手の価値観を尊重する人は、とってもキラキラ輝いていて、美しい。きっとこの "人が持つ美しさ・輝き" に感動して、記者は涙しそうになったのだろう。
正直、興味本位で来たイベントで、ここまで心が揺り動かされるとは思ってもいなかった。みなさんも機会があれば、ぜひ海外のLGBTパレードやイベントに足を運んで頂きたい。記者みたいに泣きそうになるまではいかなくとも、そこに溢れる参加者たちのまぶしい笑顔を見ていると、きっと言いようもない温かい気持ちで胸がいっぱいになることだろう。
人というものは生き方次第で、こんなにも大きな幸せを感じることができる。そんな人生の大発見ができた、本当に素敵なパレードであった。
掲載:ロケットニュース24
(文、写真=田代大一朗)
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