テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」のジョージ・タケイが、同性愛者を受け入れないというボーイスカウトのルールを見直すよう呼びかけている。
事の発端は、息子がボーイスカウトのメンバーであるオハイオ州に住む母親ジェニファー・タイレルが、レズビアンであることを理由にボランティアを断られ、息子もボーイスカウトから追い出されたという出来事だったという。ジェニファーは、ボーイスカウトのポリシーの見直しをインターネットで訴え、署名を集めており、多くのセレブも賛同している。
彼女のホームページによると、ジェニファーは1年近くボランティアを続けてきたところ、経理担当者に選ばれたとのこと。ところが、帳簿におかしな点があることを指摘したところ、レズビアンであるため、ボーイスカウトのメンバーおよび関係者に求められる高い水準に達していないことを理由にメンバーシップをはく奪されたという。これに伴い、7歳の息子クルーズくんもボーイスカウトを辞めさせられたとWENNは報じている。
ゲイであり、子どものころにはボーイスカウトでもあったジョージは、ニューヨークで開催される第43回LGBTプライド行進にジェニファーと一緒に参加し、抗議すると宣言。「わたしも昔はボーイスカウトで素晴らしい思い出ばかりだ。昔はこんな問題は起こらなかった。ボーイスカウトのポリシーは悲しく、ショックを受けてしまう」とニューヨーク・デイリー・ニュース紙に語っている。
「今回の件についてはボーイスカウトの態度は間違っている。ジェニファーはスカウトとしての最高の資質を体現した人だ。正しいことには立ち上がらなければならない」とコメントした。
ジェニファーがボーイスカウトから追い出されたことがニュースになった後、ジュリアン・ムーア、ジョシュ・ハッチャーソン、リッキー・マーティンらも彼女は間違ったことはしていないとサポートの声を上げている。
ジェニファーが署名を求めているサイトには多くの書き込みがされ、青少年を育成するはずのボーイスカウトが差別をしたことを残念に思うとの書き込みが多い。ジェニファーのパートナーで彼女と一緒に4人の子どもを育てているアリシアも家族全員が傷つき、怒りが静まらないが、変革をもたらす機会になれば、それがわずかな希望になると書き込んでいる。
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