東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)のシンデレラ城で、同性カップルの結婚式が可能となった。同リゾート内3つの直営ホテルが、同性カップルによる挙式を認める決定をしていたことが、14日までに分かった。
同性愛者の支援活動に取り組む東京都内在住の東小雪さん(27)が、3月に挙式の希望を伝えたが認められず、いきさつなどをツイッターでつぶやいた。その反響の大きさに、同リゾートのホテルを運営する会社は米ウォルト・ディズニー社に確認して承認することになった。
シンデレラ城で女性同士の結婚式が見られそうだ。今年3月、東京ディズニーリゾートが「シンデレラ城で結婚式を挙げる『ディズニー・ロイヤルドリーム・ウエディング』プランを9月から始める」と発表。
同リゾートのホテルを運営する会社の広報担当によると、同性愛者である東さんから、発表翌日の24日に電話で「2人とも同じ衣装でやりたい」と問い合わせがあったという。プランには同性婚を禁止する規定はないが、担当者が「同性カップルの場合、一方が男性に見える格好で、もう一方が女性に見える格好であること。
異性カップルに見えない装いでの結婚式はお断りしている」と回答した。担当者は「(同性婚を)想定していなかった」という。
東さんがホテルの対応をツイッターでつぶやいたところ、「ディズニーにがっかりした」と波紋が広がった。ホテルを運営する会社は思わぬ反響に検討を始め、米ウォルト・ディズニー社にも意向を確認。
1週間後に再び電話で「以前は社内での認識が不完全だった」と謝罪し、「希望の同性カップルによる同性衣装での結婚は可能」とする回答をした。女性同士のウエディングドレス姿、男性同士のタキシード姿でも可能になった。
ホテル広報担当は「過去に(同性婚の)希望はあったが、さまざまな理由で実現しなかった。米では実施してきたし、認めていなかったのではない」と話す。
性的マイノリティーを支援するNPO法人「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の尾辻孝子理事長は「日本のホテルは同性挙式ができたとしても、男女の格好をさせるケースがほとんどではないか。こうした動きが広がって欲しい」と期待を込めた。
東さんは今月5日、"恋人"と2人で東京ディズニーランドのミッキーマウスにカミングアウト。「ミッキーは、女の子同士のカップルだという私たちに驚いた様子。サンキューメッセージを届けにきたことを話すと、両手を上げて喜んでくれました。私たち同性カップルも歓迎してくれた」と自身のブログに写真入りで喜びをつづっている。
◆ディズニー・ロイヤルドリーム・ウエディング 東京ディズニーランドのシンデレラ城を舞台とした結婚式が、今年9月から可能になった。83年開園以来初となるパーク内挙式。
シンデレラ城での式後、披露宴でもミッキーマウスやミニーマウスなどディズニーの仲間たちが祝福し、ケーキ入刀を盛り上げる。費用は招待者50人で750万円(シンデレラ城での挙式は50人限定)。1日1組限定。
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